もとのすけ日記

インボイス制度の中止反対

もとのすけ日記

太子町議会6月総務経済建設常任委員会が6/9(金)実施され、3件の付託案件は全員賛成で可決されました。請願のインボイス制度の中止を求める意見書は反対多数で否決されました。私の賛否の判断基準は、責任を負うべき対象である「住民のためになるかどうか」で判断し、反対をしました。
今年10月施行のインボイス制度について国民全体に問題意識を持ってもらう必要があるのは確かであるものの、昨年末の税制大綱でまとめられ閣議決定されており、「時すでに遅し」で、インボイス制度の中止は考えられない状況です。現実は、全国の有権者数は、約1億500万人で、そのうち免税事業者は、個人と法人合せて、約500万といわれています。全体から比べると、非常に少ない。これでは、免税事業者がどんなに意見をいっても、かき消されています。
一般消費者にも、影響があることを理解してもらう必要があると思いますが、賛成派は、「事業者が顧客から受け取った消費税部分は預り金であり、事業者は自らの商品の販売価格とは別に預り金を付加して請求している。預り金を納税するのは当然だ」と考えています。消費税は預り金だという前提で考えるとその主張は正しく、反論は難しいです。一方で反対派は、事業者が消費税分を適正に価格に転嫁できていない現実に注目しており、需要が供給を上回り、売り手側が消費税10%の全額を本体価格に付加しても問題なくモノやサービスが売れる経済環境であるならいざ知らず、残念ながらそのような経済環境ではないと主張しています。このような状況でインボイス制度を導入することは、中小事業者の首を絞めることにつながると。
納税義務と、経済環境の是正。見ている「景色」が異なることが、インボイス制度の賛成派と反対派がわかり合えない理由であり、重視する対象が違うので歩み寄りは難しい。
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