もとのすけ日記

情報公開の重要性

もとのすけ日記

公示日の19日に、あの混乱は丸く収まったのかと町民から問い合わせがあった。
徳川家康の言葉として有名な、「由(よ)らしむべし知(し)らしむべからず」という言葉は論語からの引用であり、「民衆は黙って政治に従わせておくべきで、民衆にいちいち政治の内容を知らせるべきものではない」との考えであった。しかし、「民衆からは、その政治に対する信頼をかちうることはできるが、政治の内容を知らせることはむずかしい」(山本七平著)という意味が正しく、昔も今もしっくりする。私も、知らせること、分かってもらうことは、本当に難しいとつくづく感じている。
為政者も、人間関係も基盤に信頼の存在が不可欠であり、「あの人の言うことだから」信頼するということがたびたびあります。また、山本七平氏は、「知らしむ」ことでは「信」は獲得できないとも述べており、町民の主体的な政治参加、行政参加を促すために情報の提供・公開は極めて重要であることを肝に銘じておきたい。